📌 サマリ
丸紅株式会社様にて実施した「女性視点を活かす新規事業探索ワークショップ」。女性特有の心理的安全性をいかに「ビジネスの創出力」に転換したのか。自己理解と事業創造を両立させる企画の構造と、現場で起きた共感の連鎖について伺いました。
導入
弊社、株式会社ヌエボラボは2025年11月5日、丸紅株式会社の「女性視点を活かす-デザイン思考を用いた国内新規事業探索ワークショップ-」の企画運営を担当させて頂きました。今回は企画段階から密に連携させて頂き、ともにこの企画を作り上げた運営事務局の皆様へインタビューをさせて頂きました。
インタビューにご協力いただいた事務局の皆さま
- 経営企画部 国内事業推進課長 牧野 かおり様
- 経営企画部 国内事業推進課 瀬川 こずえ様 (※所属および役職は、インタビュー実施当時のものです)
1. 「安心」を「ビジネスの力」に変える場をつくる
―― 今回のワークショップは、どのような思いから企画されたのでしょうか?
牧野: 女性が安心して声を上げ、その声をビジネスの力に変える場をつくりたかった。議論の場では、女性が少数派となるケースもあることから、まずは女性が本音で話せる場を設計したいと考えました。そこに「デザイン思考」や「国内新規事業探索」を掛け合わせ、自己理解とアイデア創出の両輪が回る場を目指しました。
瀬川: 意見を持っていても遠慮してしまう女性は多く、同じ立場同士で安心して話せる時間が必要だと感じていました。「自分にもできる」と思える場をつくりたいという思いが企画の出発点でした。
2. 最大の壁は「二つの目的」をどう構造化するか
―― 企画から実施までにはどのようなハードルがあったのでしょうか?
瀬川: “女性支援”と“新規事業探索”という2つの目的を、ひとつの企画にまとめる構成づくりが難しかった。最初に悩んだのは、「女性の背中を押したい」という想いと、「新規事業探索を行う」という部署ミッションをどう一つの企画にまとめるかでした。
そんなとき、Nuevo Labの寺澤さんに相談し、
- デザイン思考とロジカルシンキングの対比
- モチベーションカーブによる自己理解 という“場づくりの軸”を提示いただいたことで、企画の骨格が一気に整いました。
牧野: 「どんな体験があれば参加者が自分を理解し、事業アイデアまでつなげられるか」というストーリーが固まったのは、Nuevo Labに企画の構造を整理していただいた瞬間でした。
3. 心理的安全性がもたらした、議論の質と深さ
―― 当日の雰囲気はいかがでしたか?
牧野: 入室した瞬間から、笑顔・相づち・共感が多い空気で、女性同士の安心感が自然と生まれていました。共感の相づちが途切れず、議論が止まらず前に進むワークショップになったと感じます。
瀬川: 人生のモチベーションカーブでは、キャリアの山や谷が率直に共有され、短時間で場が深まりました。男性中心の場とはまったく違うスピードと空気感で、議論が流れ続けていました。

4. 共感の連鎖で、アイデアは驚くほど加速する
―― 事業アイデア創出の雰囲気や特徴はいかがでしたか?
瀬川: 似た経験をもつ女性同士だったため、共通するニーズが多く、議論が早く進みました。
牧野: 全員の意見を拾おうとする姿勢が強く、議論が散らからず自然に収束しました。女性ならではの強みが際立った瞬間だったと思います。共感と同じゴール設定があれば、短時間でもアイデアは驚くほど形になるのだと実感しました。
5. 組織変革の鍵は「見落としていた視点」にある
―― この企画の意義をどう捉えていますか?
牧野: 女性の声を反映する場が増えることで、組織の“凝り固まり”がほぐれ、新しい可能性が広がる。女性の視点が加わることで、これまで見落としていたニーズが拾われ、組織が変化するための一歩になると感じています。
瀬川: 「自分にもビジネスアイデアがつくれる」という実感が、次の挑戦を後押ししていました。実際に、社内コンテストに応募したいという前向きな変化も生まれています。

🖋 インタビュアー・プロフィール
寺澤 のぞみ(Nozomi Terazawa) 株式会社ヌエボラボ 代表取締役。 新規事業開発・組織開発コンサルタント。東海地域の製造業や介護現場を中心に、AI活用や成人発達理論を用いた「自走型組織」への変革を支援。丸紅株式会社をはじめ、大手商社や製造業において「心理的安全性」と「デザイン思考」を掛け合わせたワークショップの企画・メンターを多数務める。 https://nuevolabteam.com/
