Nuevo Lab
TOPに戻る
SUCCESS STORY

武蔵精密工業株式会社

自動車の枠を超えたイノベーション。5年の伴走で培った「自律型人材」と「実践知」の力

📌 サマリ

100年に一度の変革期にある自動車業界。武蔵精密工業様が、なぜシリコンバレー流の「リーンスタートアップ」を取り入れ、5年間にわたりヌエボラボと共にイノベーター育成に挑み続けているのか。CIO伊作氏に、組織の「型」を破る実践的な人材開発の要諦を伺いました。


導入

弊社、株式会社ヌエボラボは、新規事業創造プログラム「東海イノベーターズバス」の企画・運営を支援させていただいています。今回、このプログラムを主催する武蔵精密工業株式会社の常務執行役員CIO(最高イノベーション責任者)伊作 猛氏にインタビューをさせて頂きました。


1. 自動車の枠を超えたイノベーションが求められる

寺澤:まず、貴社がイノベーター人材育成に取り組む背景についてお聞かせください。

伊作氏: 我々は自動車業界に長く関わってきました。しかし、業界全体が長らく型にはまった仕事の進め方に定着しており、基本的なフローや取引のあり方もほとんど変わっていませんでした。

2015年頃から「CASE」の潮流やSDGsといった社会的変化が起こり、より広い事業領域に進出し、社会課題に向き合う必要性を感じました。特に2018年にシリコンバレーを視察した際、リーンスタートアップの概念に触れ、「試作品を素早く市場に投入し、顧客のフィードバックを得ながら改善を重ねる」スタイルに大きな衝撃を受けました。このままではスピード感のあるイノベーションに適応できないと危機感を抱き、育成を本格化させました。

2. 自ら課題を見つけ、解決策を提案する自律型人材が増えた

寺澤:弊社としても2019年から、「東海イノベーターズバス」を支援させて頂いています。手応えはいかがでしょうか?

ワークショップの様子

伊作氏: これまでに100名近くの社員が参加し、少しずつ成果が現れています。以前は、会社から指示された業務をこなすことに終始していた社員が、自ら課題を見つけ、解決策を提案するようになりました。

特に印象的なのは、社内のQCサークルでの変化です。近年では、より本質的な問題点に目を向け、根本的な解決策を探求する活動へと進化しています。社員たちの主体性や探求心、またプレゼンテーション力も格段にアップしてきていると感じています。

ワークショップの様子

3. 理論だけではイノベーションは生まれない

寺澤:重要な取り組みを弊社にお任せいただいている理由を教えていただけますか?

伊作氏: ヌエボラボに依頼している最大の理由は、プログラムが非常に実践的であり、単なる理論ではなく、実際の事業創造につながる内容であることです。

また、寺澤さんの「ズバッと核心を突く指導」が、社内のメンバーにとって非常に良い刺激になっています。社内の人間が関わるとどうしても忖度が生じてしまいますが、外部のプロフェッショナルとして厳しく、かつ的確なフィードバックをいただけるのは非常に貴重です。2019年から積み重ねてきた「実践知」こそが、成功の大きな要因になっています。

4. 積み重ねがイノベーションの土壌を創る

寺澤:最後に、弊社への今後の期待をお聞かせください。

伊作氏: 何よりも、ヌエボラボの事業そのものが成功することを期待しています。御社の成功が、私たちのイノベーション教育の価値を高めることにつながるからです。 我々のように長期的な視野で事業を進める企業にとって、3年、5年と積み重ねていくことが非常に重要です。今後も最新のトレンドを柔軟に取り入れながら、進化し続けてほしいですね。

寺澤: おっしゃる通りですね。日本企業にとって、新規事業が成長できない理由は、ビジネスモデルの問題だけではなく、メンバーの感情や企業文化など、さまざまな要素が影響しています。私たちはビジネス・メンタル・組織開発の複数の視点から深く切り込めるのが強みです。 伊作さん、本日はありがとうございました。


🖋 インタビュアー・プロフィール

寺澤 のぞみ(Nozomi Terazawa) 株式会社ヌエボラボ 代表取締役。 新規事業開発・組織開発コンサルタント。東海地域の製造業や介護現場を中心に、AI活用や成人発達理論を用いた「自走型組織」への変革を支援。「東海イノベーターズバス」のリードメンターとして、武蔵精密工業をはじめとする数多くの企業の新規事業創出と人材育成に伴走している。 https://nuevolabteam.com/

一覧へ戻る